【2019年】AWS全サービスまとめ その1(コンピューティング、ストレージ、データベース、移行と転送)

【2019年】AWS全サービスまとめ その1(コンピューティング、ストレージ、データベース、移行と転送)

AWSにはたくさんのサービスがありますが、「結局このサービスってなんなの?」という疑問を自分なりに理解するためにまとめました。その1は「コンピューティング、ストレージ、データベース、移行と転送」です。
Clock Icon2019.01.31

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こんにちは。サービスグループの武田です。

この記事はAWS全サービスまとめ2018 | シリーズ | DevelopersIOの2019年版 その1 です。

AWSにはたくさんのサービスがありますが、「結局このサービスってなんなの?」という疑問を自分なりに理解するためにまとめました。

今回もマネジメントコンソールを開き、「サービス」の一覧をもとに一覧化しました。そのため、プレビュー版など一覧に載っていないサービスは含まれていません。また2018年にまとめたもののアップデート版ということで、新しくカテゴリに追加されたサービスには[New]、文章を更新したものには[Update]を付けました。

まとめるにあたって、次のドキュメントや、弊社の多数のブログを参考にしました。

AWS ドキュメント | AWS

AWS | Developers.IO

コンピューティング

Amazon EC2

正式名称は Amazon Elastic Compute Cloud で、AWSのIaaSのひとつ。さまざまなスペックの仮想マシンを作成して実行できる。EBS(Elastic Block Store)やELB(Elastic Load Balancing)と統合されている。

[Update] Amazon Lightsail

VPSサービス。EC2とは料金プランが異なり、ほとんど設定をすることなくWordPressやRedmineなどがインストールされたサーバーを起動できる。EC2への移行パスも用意された。

[速報] Amazon Lightsail が EC2 に移行できるようになりました! #reinvent | DevelopersIO

[New] Amazon ECR

正式名称は Amazon Elastic Container Registry で、フルマネージドなDockerコンテナレジストリサービス。Dockerコンテナイメージの保存、管理、デプロイができる。晴れてマネジメントコンソールのサービス一覧に追加された。

[Update] Amazon ECS

正式名称は Amazon Elastic Container Service で、Dockerコンテナのクラスター管理サービス。サーバーやクラスターの管理不要でコンテナが実行できる Fargate 起動タイプ と、EC2でコンテナを実行するサーバーのクラスター管理を行う EC2 起動タイプ がある。

[New] Amazon EKS

正式名称は Amazon Elastic Container Service for Kubernetes で、フルマネージドなKubernetesサービス。コントロールプレーンの管理が不要、複数のAZで運用されるため単一障害点がないといった特徴がある。

Amazon Elastic Container Service for Kubernetes (EKS) が一般公開 (GA) されました! | DevelopersIO

[Update] AWS Lambda

サーバー不要でアプリケーションコードのみをデプロイすることで、イベント駆動でコードが実行できるサービス。他のサービスとのハブとなり、サーバーレスアーキテクチャの中核となるサービス。最大実行時間が5分から15分に緩和された。

[アップデート] なんだってー!!Lambda の実行時間が 15 分まで可能になっただと! | DevelopersIO

AWS Batch

バッチ処理を実行できるサービス。サーバー不要・処理の実行という点でLambdaと似ているが、Lambdaにはリクエストあたりの最大実行時間が900秒という制限があるため、時間のかかる処理や複雑な処理をしたい時に使用する。処理は ジョブ という単位で登録し、ECSコンテナクラスターで実行される。

AWS Elastic Beanstalk

アプリケーションのデプロイ・管理サービスで、AWSのPaaSのひとつ。EB単体のものではなく、実態はEC2やS3、RDSやELBなどをプロビジョニングするサービス。

[New] AWS Serverless Application Repository

サーバーレスアプリケーションのためのクラウドリポジトリサービス。公開されているアプリケーションを自身の環境に簡単にデプロイできる。自身で公開することも可能で、公開するアプリケーションはAWS Serverless Application Model(AWS SAM)にのっとって作成する必要がある。

【速報】AWS Serverless Application Repositoryが一般利用可能(GA)になりました! | DevelopersIO

ストレージ

Amazon S3

正式名称は Amazon Simple Storage Service で、年間で99.99%の可用性と99.999999999%の耐久性を実現するよう設計されたオブジェクトストレージ。アクセスポリシー、データの暗号化、バージョニング、MFA削除、ライフサイクル管理ポリシー、イベント通知。さらに、静的Webサイトホスティング、タグ付け、クロスリージョンレプリケーションなど、およそSimpleとは言えない豊富な機能を備えている。

Amazon EFS

正式名称は Amazon Elastic File System で、フルマネージドなNFSサーバーサービス。最大数千のEC2インスタンスからの同時アクセスが可能で、ペタバイト単位まで自動的にスケールする。

[New] Amazon FSx

Amazon FSx for Windows File ServerAmazon FSx for Lustre が提供されているフルマネージドなファイルサーバーサービス。for WindowsはWindows向けのファイルサーバー、for LustreはHPCコンピューティングや機械学習向けのファイルサーバー。

[速報] Windows で SMB アクセス可能なファイルサーバ!Amazon FSx for Windows File Server が発表されました! #reinvent | DevelopersIO

[新サービス] HPC用の高速な分散ファイルシステムAmazon FSx for Lustreが発表されました #reinvent | DevelopersIO

[Update] Amazon S3 Glacier

頻繁に使用されないデータ(コールドデータ)に最適化された低コスト、高耐久性を備えたストレージサービス。アーカイブ、バックアップ用途に向いており、S3のライフサイクル管理を利用することで自動的にデータを移行したりできる。正式にAmazon S3の一部となった。

Amazon Glacier改めAmazon S3 Glacierがより利用しやすくなりました #reinvent | DevelopersIO

AWS Storage Gateway

オンプレミスのアプライアンスからクラウドベースのストレージに接続できるサービス。ファイルベース、ボリュームベース、テープベースという異なったインタフェースでの接続がサポートされている。

[New] AWS Backup

EBSやEFSといったサービスのバックアップを集中管理および自動化できるサービス。Amazon DLMを登場からわずか半年足らずで殺しにきたサービス。

【新サービス】 AWSの各種サービスのバックアップを管理するAWS Backupが登場! | DevelopersIO

データベース

Amazon RDS

正式名称は Amazon Relational Database Service で、フルマネージドなRDBサーバーサービス。Amazon Aurora、PostgreSQL、MySQL、MariaDB、Oracle、Microsoft SQL Serverの6つのデータベースエンジンから選択できる。

Amazon DynamoDB

フルマネージドなkey-value型のNoSQLデータベースサービス。セカンダリインデックスやスループットキャパシティによるパフォーマンスの調整ができる。

Amazon ElastiCache

フルマネージドな分散型インメモリデータストアサービス。キャッシュエンジンとしてmemcachedとRedisがサポートされている。

[New] Amazon Neptune

フルマネージドなグラフデータベースサービス。グラフモデルとしてProperty GraphとW3CのRDF、およびそれぞれのクエリ言語であるApache TinkerPop GremlinとSPARQLがサポートされている。

グラフデータベース “Amazon Neptune” 登場! | DevelopersIO

Amazon Redshift

フルマネージドなデータウェアハウスサービス。PostgreSQL互換のインタフェースを備えるため、PostgreSQLの管理ツールが使用できる。

[New] Amazon DocumentDB

フルマネージドなドキュメント指向データベースサービス。MongoDB互換のためアプリケーションコードやドライバーはMongoDBと同じものが使用できる。

[速報] MongoDB 互換のマネージドデータベース!Amazon DocumentDB が登場しました | DevelopersIO

移行と転送

AWS Migration Hub

各種移行ツールの、アプリケーションの移行状況を追跡できるダッシュボードサービス。Migration Hub自体はオレゴンリージョンのみサポートしている。

AWS Application Discovery Service

オンプレミスのサーバーの基本情報、使用状況、設定などのデータ収集サービス。Migration Hubに統合されている。

AWS Database Migration Service

同一DB製品間でのデータ移行、別DB製品への移行サービス。ソースとしてRDB以外にMongoDBがサポートされていたり、ターゲットとしてRDB以外にS3やDynamoDBがサポートされている。Migration Hubに統合されている。

AWS Server Migration Service

オンプレミスのVMwareまたはHyper-Vの仮想マシンをAWS クラウド環境に移行するサービス。Migration Hubに統合されている。

[New] AWS Transfer for SFTP

フルマネージドなSFTPサービス。SFTPサーバーのバックエンドにはS3が使用されるため、アップロードしたファイルをアーカイブや処理に使用できる。

“AWS Transfer for SFTP”発表!S3がSFTPで連携可能に!! #reinvent | DevelopersIO

AWS Snowball

オンプレミスのサーバーとS3との間で、オフラインでデータを移行するサービス。ペタバイトクラスのデータ移行が主なユースケースのひとつ。

[New] AWS DataSync

オンプレミスのストレージと、S3またはEFSとの間のデータ移動を自動化するデータ転送サービス。オンプレミス環境にDataSync Agentをデプロイし、DXやインターネットを介してデータをコピーできる。

[新サービス] AWS DataSyncが発表されました! #reinvent | DevelopersIO

まとめ

その1をお届けしました。どのカテゴリにも新しいサービスが増えていますね。2018年版は ネットワーキング & コンテンツ配信 のカテゴリもその1に含めていましたが、サービスが増えた関係で整理してその2に送りました。来年はどうなっているんでしょうか。

それでは、その2もお楽しみに!

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